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初夏のみちのく・第3セクター鉄道探訪記(その2)  [はつかり(鉄系)]

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初夏のみちのく・第3セクター鉄道探訪記(その2)
 


2日目、前日の奥の部分を走ってみます。

朝の列車で、鳥海山麓線の中心駅前郷に移動。ここは中間駅で唯一の交換可能駅で、駅員配置駅なのですが、ここでチャリンコを組み立てていると駅員さんが、
「8時半になるとタブレット発行しますんで見ていきませんか?」
と声をかけてくださいました。

ありがたく拝見させていただくこととしまして、駅務室内での撮影も許可していただきました。

鳥海山麓線は、非自動閉塞方式を採用しているのですが、羽後本荘-前郷間はスタフ閉塞、前郷-矢島間はタブレット閉塞となっています。鉄道ファンの方はご存知と思いますが、スタフ閉塞ではスタフと呼ぶ通行票が1個しか存在せず、この1個を列車(の運転手)が常に携行して当該駅間を運行するもの。したがって、原則として駅間を行ったり来たりする時刻表になっている必要があります。一方、タブレットは複数のタブレットがあらかじめ用意されていて、これらを閉塞区間の両端駅のタブレット発行機に格納しておき、両端駅の発行機が連動して、このうちの1個だけを取り出して、列車(の運転種手)が携行することで、駅間に1列車だけが存在できることを保証するシステムで、必要に応じ同じ方向に連続して列車を運行することができます。
この時間帯、乗車してきた列車3Dは、前郷を8時7分に出発して終点矢島に8時25分に到着。次の列車は同じ下りで前郷発9時01分の5Dになります。5Dの運転に備えて、8時半前後に矢島でタブレットの格納、前郷では引き続きタブレットの取り出し作業が行われるわけです。


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駅構内のポイント操作盤、右端の赤いのがタブレット発行機
前郷-矢島間用の1台だけが置いてあります



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タブレット発行機


1970年代までは、国鉄でも単線区間では多くのところで使われていました。〇〇本線と名の付くところでも多くのところがこれでしたね。

というわけで、実際の取り出し作業をみてみましょう。


ここをクリックでYoutube動画に飛びます。(約1分:音が出ます!)


搬送用の輪っかをタブレットと思われている方もいらっしゃるかもしれませんが、正確には発行機から取り出した真鍮の円盤が文字通りタブレットで、輪っかはタブレットホルダーです。


駅員さんにお礼を言って、出発進行!


前郷の集落を出はずれると今日も鳥海山が顔を出してくれています。

早速このあたりで数カット。
まずは発行したタブレットを受け取って下ってくる列車をまちます。


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ノアザミの花畑をくぐるYR-2002



反対側のカーブから鳥海山が見えました。

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前日より雲が多いですが、頂上まで見えているのはありがたいです。


さらに先に進んで、吉沢のカーブの先の高台から線路を見下ろす有名ポイントへ。
1本目は国道より1段上の竹林のすき間から。


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もう少し水鏡に映るといいんですが



国道際に移りまして、下り列車を待ちます。


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吉沢駅の手前の子吉川の鉄橋を渡って近づいてきます



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水田の中を大きくカーブして吉沢駅へ



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吉沢駅で停車後、水田の中を


おいしいコメが取れそうな田んぼです。


国道の峠の先に子吉川沿いの森林が切り倒されたところがありました。ちょっと行ってみると川沿いを行く線路を見下ろせるところがあります。


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折り返してきた列車を1枚
秋田杉の森が深いです



一旦少し戻って、国道の頂上部分へ。ここからも吉沢のカーブを見下ろせます。


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子吉川を渡ってくる気動車



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大きくカーブして吉沢駅へ



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吉沢駅を出発!



このまま終点の矢島までロケハンしながら走りましょう。
矢島付近では右手(南側)の高台から線路を見下ろすことができます。
八島小学校の給食室に向かう道から見下ろすのがよさそう。

カメラを構えていると用務員のおじさんが
「鳥海山麓線の撮影ですか?」
と声をかけてくださいましたのでご挨拶します。

ここからは矢島の町に向かってくるところを続けて眺められます。


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町はずれの神社の脇を抜けて



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町中の田んぼを見ながら



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スピードを落として終点へ




最初の神社の脇のカットは10年ぐらい前に来たことがありました。

同じポイントで1カット!


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小田神社の脇を行く鳥海山麓線



帰りは、ロケハンして目星をつけた中から1か所、吉沢-河辺間の子吉川沿いの俯瞰ポイントから1カット記録しましょう。鳥海山と子吉川を一緒に記録できそうなポイント。


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鳥海山の麓を行く由利高原鉄道



かなり空気がよどんできましたが、鳥海山と子吉川沿いを行く気動車を記録できました。


吉沢駅から列車に乗って、本荘に戻ります。

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田んぼの真ん中にある吉沢駅にて




本荘から秋田経由、角館に向かいました。


<角館泊>













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