24年夏・ヨーロッパの電車撮影記17(オーストリアの世界遺産へ) [やまびこ(旅日記)]
24年夏・ヨーロッパの電車撮影記17(オーストリアの世界遺産へ)
ムルタールバーンのSL運転が想定していたより早いタイミングになったため、ザンクト・アントン滞在短縮でねん出した1日をどこかで消化できることになりました。実はコロナ禍の始まった年、オーストリアへの旅行を計画していて世界遺産のハルシュタットに行ってみる計画を立てていました。
それは没になってしまい、コロナ下からの回復の中でハルシュタットの人気もうなぎのぼり、バルセロナ、京都と並ぶオーバーツーリズムの象徴となってしまったのです。なので、ホテル代も大幅上昇。そこでハルシュタットでの宿泊は断念。対岸のオーバータウエンという街に滞在し、ハルシュタットを訪問する計画としました。
鉄道でフィラッハからオーバータウエンに向かう経路ですが、直線的に行ける線路は存在せず、フィラッハに行く際に乗り換えたSchwarzach-St. Veitからグラーツ方面に向かう亜幹線の途中駅、Stainach-Irdningで分かれるローカル線の途中にあります。フィラッハから西回りでSchwarzach-St. Veit経由で行くか、東回りでUnzmarktの先のLeobenからこの亜幹線に入るかの選択になりますが、時刻を調べると所要時間の差はごくわずか、結局フィラッハからICEで西に向かうか、RailJetで東に向かうか、駅に行って込み具合を見てから決めました。
結論、ICEにのります。
まだ新しいICE4でっせ
しかし、ICE4は乗客の増加に伴ってシートピッチをつめて座席を増設したので、窓と座席が盛大にずれているのです。それでも窮屈な空席を見つけて出発。
昨日歩き回った高架橋の辺りを抜けてSchwarzach-St. Veitへ。Schwarzach-St. VeitからGraz行きのICにのり、ようやくStainach-Irdningへ。ここからローカル線に乗って山中に分け入ってゆきます。14時過ぎオーバートラウンに到着。
駅近くの湖岸にある比較的手ごろなホテルに投宿。
階段部分からハルシュタット湖が見えます
まだ時間があるのでハルシュタットまで行ってみましょうか?船もあるようですが、まずは路線バスで行ってみます。バスはハルシュタットの南側のターミナルに到着。ここからの旧市街が世界遺産。自動車は山側のトンネルに入って抜けます。
やはり聞いた通りの観光客の群れ。ヨーロッパ人をはじめとして、中華系、インド系、そしてアラブの金持ちのような方も膨れ上がっています。旧市街は湖に沿った一本道にそってふるい建物が並んでいます。
マルクト広場に着きました!
今日のところはこんなところで。
翌朝。早起きして湖沿いを走るローカル電車をちょこっと撮影。
湖に姿を映す
ガスが晴れてきました
朝食後、荷物を預けて半日観光に出かけます。今度は市街地の北側の方に行ってみようとHallstatt Nordなるバス停に行こうと思ったのですが、北行はバス停がなくて行き過ぎたところで南行のバスに乗り換える必要があります。
というわけで、少し時間がかかりましたが、旧市街の北側のビューポイントに到着。
こちらも劣らぬ絶景ですね!
裏通りを上に登ってみます。
マリア・カトリック教会の上に出ました
さらに細かいところを見ながら進みます。
正面の山の右手が宿泊したオーバータウエンです。
ハルシュタットはもともと鉱山の町として栄えたところ。鉱山の入り口は裏山のかなり高いところにあってケーブルカーが結んでいます。
ずいぶんと又一直線のケーブルカーです
これに乗って上に行ってみましょう。
もう少し上に行ってみますと・・・
眼下に旧市街の街並み、向こうに湖
ちょっと恐ろしい展望台がありました
一応先っぽまで行ってみた
旧市街に戻ってランチをいただいて、ハルシュタット観光は終了。オーバータウエンに戻って次の目的地、St. Pelten(ザンクト・ペルテン)に向かいます。
<続きます>
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