24年夏・ヨーロッパの電車撮影記4(MOB撮影記1) [やまびこ(旅日記)]
24年夏・ヨーロッパの電車撮影記4(MOB撮影記1)
翌日はゴールデンパスとして知られるモントルー・オーベルラン・ベルノワ鉄道(以下、MOB)に向かいます。インターラーケンから
※BLS:スイス中央部を走る私鉄(実質第3セクター)。スイスの南北を結ぶ幹線のレッチェベルク・トンネルを介して実質国鉄の主要路線みたいな運行を行っています。
MOBは1000mゲージの狭軌なのでほとんどの列車が乗り換えとなるわけですが、2022年の冬から軌間変換を装備した新型ゴールデンパスエクスプレス(PEGPX)が走り始めました。この列車に乗るとインターラーケンーモントルー間を乗り換えなしで移動できるわけです。当初、初期不良に悩まされたということでしたが、この時期になって安定して稼働できているようで、毎日4往復が運転されています。この列車は専用の客車編成で、標準機、狭軌それぞれの機関車が牽引または推進運転します。
ツバイジメンには軌間変換の地上設備があるので、これを観察しようとPEGPXではない列車でやってきたのですが、接続列車はかなり混んでいてようやく席を確保したと思ったらすぐ出発となって、変換装置は車窓から眺めるだけになってしまいました。乗り換えた列車もPEでこちらにも食堂車が付いた、オリエントエクスプレス風のパクリ編成でした。
電車といった方がいいEMUが牽引する客車列車に乗って、ドン曇りの空の下、山登りが始まります。MOBはラックレールは使わず粘着運転でオメガカーブを連ねて上ってゆきます。すぐに右側に深い谷が見えてきました。
Schonriedに向けて高原を上り詰めて、ここからまたカーブを連ねて、ザーネ側の谷合にあるリゾート地Gstaadグシュタードに向けて下ってゆきます。
もともとの計画ではGstaadに泊まる予定だったのですが、ホテル側の都合でキャンセルされてしまい、もっと先のRossiniereロシニョールに変更していました。
しかし、少しばかり興味があるので、Gstaadで下車。コインロッカーに荷物を合づけて2時間ほど周囲を散策しましょう。
駅前正面左手に進むと見上げる高さに鉄橋が見えてきます。ツバイジメン方かた下ってきてオメガループを180度回りきったところにGstaadの駅があるので、ちょうど釜石線の陸中大橋駅付近を二回りぐらい小さくした感じです。
ゴールデンパスエクスプレスが下ってきました
先頭車は制御客車で、後には機関車が押しています。
機関車が力強く押しています
この鉄橋の左手の丘の辺りが、のんびりした感じでよさそうです。
鉄橋のほとりから丘に登って、ハイキングコースに入りました。
右手の丘からパノラマエクスプレスPEが下ってきました。
MOBは雑多な車両が現役で走っていますが、この編成はEMUが客車をけん引するタイプのPEになります。最後尾の車両は、2階に上げた展望席付き制御客車。小田急ロマンスカーみたいな構造です。
線路の下をくぐってもう少し先に行ってみます。
今度はゴールデンパスエクスプレス色の機関車が牽引する正当な編成みたいですね。
斜面を上ってゆきます
今度はこのカーブの上の丘に登る道の途中から見下ろします。
PEが坂を上ってきました
今度の編成の最後尾も別のタイプの展望車になってます。
ではもどりましょう。
再び、先ほどと同じロマンスカータイプの展望車をぶら下げた編成が下ってきました。
HiSEのような流線形でかっこいいのですが、この展望車は2両しかなく、現在は2両ともツバイジメン方に連結されて走っています。もともとは、2両を背中合わせにして間に機関車ユニットを持つ車両を挟んで運用されていたらしいのですが、2編成に分けたほうがよかろうという営業判断で現在の形態になっています。近年PEGPXが登場して、2番手になったようです。
展望席の後ろに運転席への出入り口や運転関係設備の部屋がド~ンと設置されていて、一般席からは全く前が見えないようです。
なんというか、MOBはゲテモノの宝庫のようです。
さて、帰りは駅前の鉄橋の山側から近づいてみました。
近代的な電車列車
これは、乗車してきた編成と同じオリエントエクスプレス風の客車が入ってます
さて、駅に戻って先に進みましょう。
数駅先のロシニョールまで行きそちらのB&Bに泊まります。
<ロシニョール泊>
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