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24年夏・ヨーロッパの電車撮影記1(スイス・ルツェルンへ) [やまびこ(旅日記)]

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24年夏・ヨーロッパの電車撮影記1(スイス・ルツェルンへ)



6月中旬から7月にかけて、スイス・オーストリアの山岳鉄道、路面電車を探索してまいりました。
訪れた都市、地域ごとにメモしてゆきたいと思います。

紅組の特典航空券を利用してロンドン経由到着したのはスイスのチューリッヒ。まず行ってみたかった旧国鉄のブリューニック線、現ツェントラル鉄道の拠点駅ルツェルンに移動します。チューリッヒ空港ールツェルン間は国鉄SBBで1時間ほど、市内のホテルに荷を置いてさっそく市内探索に出かけます。
ルツェルンは人口10万人にも満たない都市ですが、路面電車はないもののトロリーバスが縦横に走る活気にあふれた観光都市です。ホテル宿泊者に市内の公共交通の2日間無料券を配布していましたので、これを使って市内移動は簡単です。
さて、何はともあれ観光の目玉旧市街のカレル橋を瞥見しておきましょう。

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フィアバルトシュテッテン湖から流れ出すロイス川にかかる中世以来の橋で、かっては城壁の一端を担っていたとか。
90年代に火災で全焼してしまいましたが、再建されたものです。中国、インド、中東のアラブ系の観光客、もちろん白人の観光客があふれかえっていました。


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トロリーバスが縦横に駆け回る市内
3車体連接が多いです



この日は移動の疲れもありますので、駅ナカのスーパーでサンドイッチを調達して戻ることとしました。
(この後物価高の洗礼を受けることに・・・)



翌日
どんより曇っているので、ブリューニック線への乗り込みは夕方として、せっかくのバスチケットを使って、ルツェルン湖岸の線路を走るSBBの電車を撮りに行ってみます。フィアバルトシュテッテン湖の北岸の高級住宅地の方に行ってみましょう。交通博物館の先、道路が丘を越えてゆくところで下車し、周辺の道路から線路を見下ろします。
やってきた電車をパチリ。

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こちらはツェントラル鉄道所属のシュタドラー製FLIRTのシリーズでしょうか



反対側からもう1本

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RBDe560形の系列でしょうか



さらに上の方に登ってみると湖が見渡せました。

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続いて、いったんホテルに戻りチェックアウト。荷を預けて、交通博物館に行ってみましょう。

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入り口にはゴッタルドベーストンネルの発作時に使われたボーリングマシーンの先端部のレプリカが展示されています。ルツェルン交通博物館は鉄道だけではなく航空機、自動車、船舶の展示も充実しているようですが、やはり鉄道中心に見てゆきます。

蒸気機関車も保存されているのですが、やはりスイスの主体は電気機関車。巨大なモーターをボディ内に格納しロッドで動輪を動かす方式の箱型機関車が何両も保存されています。

なかでも注目すべきはこれ↓

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Ce 6/8 II形通称クロコダイルです


いろいろなタイプがあるので細かいところはわからないのですが、前後に3軸づつの動輪を備え、前後に巨大なモーターを配置し、そのモーターと動輪を主連棒、連結棒で結んで走行する仕組みがよくわかります。

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日本の蒸気機関車とは、少し位置関係が違うところが興味深いです。主連棒の前方に支点があり、モーターの回転はこの支点を中心に回転運動する主連棒の中ほどで第1動輪に伝えられ、また主連棒のモーター寄り1/3の部分に連結棒が接続されており、これが第2、第3を回転させるようです。

この3軸1セットが2セットあり、前方3軸、運転台部分、後方3軸が左右に折れ曲がれるようになっていて、スイス山岳線の急カーブに追従できるようになっています。

このほか、各種山岳鉄道の電車やラックレール式車両など多数の鉄道車両が展示されていました。今度は航空コーナーに行ってみますと、古そうなプロペラ機が・・・

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スイス航空が使っていたDC3だそうです


もう1機、ぶちスマートな4発の機体が展示されています。DC8にしては少し細いかと思って説明を見ると・・・

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!コンベア990ですって・・・



高速ジェット旅客機として売り出したコンベア880の改良版として極めて少数が作られたと聞いています。こりゃあ、貴重な保存機ですね。


博物館内でランチとし、博物館をあとにします。少しだけ天気が良くなってきたので、朝のポイントに行って記録します。

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ピラトゥス山が姿を現してきてます



線路際に降りて1カット

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湖沿いのカーブを行く



ルツェルンの滞在はここまでとし、ブリューニック線に入ります。
荷物を引き取ってブリューニック線のインターラーケン・オスト行きに乗ります。ブリューニック線は元国鉄でしたが、現在はツェントラル鉄道に所属しています。
観光地を結ぶ、1000㎜ゲージのナロー線ですが、需要は大きく、狭軌用のラックレール対応電車7両編成のABeh150形を主力として1時間ごとにIR(インターレギオ)列車が走っています。そのほかルツェルンより、インターラーケンよりに区間列車が運転されています。
80年代に通過したときには、標準機の貨車を乗せて狭軌線に乗り入れる貨車もあり、貨物輸送も行われていましたが、現在は貨物輸送は終了している模様。

IRに乗って夕方ルンゲルン湖畔のKaiserstuhl OW駅に到着。湖畔の宿に滞泊します。


<続きます>


















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